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東京スカイツリーの建設が進んでいます。
しかしどうもスカイツリーには冷めた目で見てしまう自分がいるんですよ。
なぜなのかと言うと、そもそも地上デジタルの移行が必要なのかとか、他の方式でもっと投資が少なくて済んだんじゃないかとか、いろいろな建てる意義に納得がいってないせいもあると思います。

そんなことをずっと感じていたんですが、Newsweekでまさにこれだというコラムがありました。
フランス人の記者が書いたこのコラムが日本人も気付いていなかった日本の良さを書き、
日本の愚かさを書いています。

こういうことは外から見たほうがよく見えるのかもしれません。
いや中からでも問題点の指摘はあったんですが、それを無視して進めてきたともいえます。



スカイツリーは東京衰退のシンボルだ Newsweek

ただし最近では、この競争に参加するのはもっぱら途上国ばかりになった。途上国はとかく裕福になると、タガが外れたようにド派手な高層ビルを建てまくる。それはたいてい独裁者の虚栄心の現れであり、恵まれない人々をないがしろにする行為だ。カネの使い方にまるで想像力がないことも露呈する。中国は現在、世界のどの国よりもバカバカしく高い超高層ビルを次々建てているが、これは自らの見栄っ張り度を世界に宣伝しているようなものだ。

そんなわけで、私はここ数ヶ月間日本をにぎわせている「東京スカイツリー万歳」の大合唱に参加できない。完成すれば、東京スカイツリーは中国・広東州や台北のライバルをしのぎ、ドバイのブルジュ・ハリファに次いで世界で2番目に高い人工建造物となる。大したものだと言いたいところだが、「高い建物を建てること=進歩」という考え方は時代遅れだし、今となっては途上国の専売特許だ。私には、東京スカイツリーが日本の進歩どころか衰退のシンボルに思えてならない。
 

中略

だがスカイツリーのような建造物は東京にはふさわしくないし、とりわけ下町には似合わない。歴史的に見て、東京はパリと同じように平らな都市だ。地震のリスクを考えてあまり高層ビルを建てられなかったおかげで、ほかのアジア地域には見られないようなこじんまりとした「村」の雰囲気を維持してきた。香港やシンガポールなどの都市に比べると、東京には超高層ビルが少ない。

下町には特に、趣のある古い建物が多い。うまく修復して宣伝すれば、素晴らしい観光スポットになるだろう。汐留シオサイトや表参道ヒルズのように超人工的エリアでは失われてしまった街の命が、下町には今も息づいている。
 

中略

私にはスカイツリーが、58年に完成した東京タワーのように不朽の業績になるとは思えない。東京タワーは、日本が好景気に沸き、人口が上り調子だった時代に建設された。対する東京スカイツリーは、発展のシンボルというより衰退のシンボルだ。

東京は、発展がいつも建設を意味するわけではないということをアジアに示すことだってできたはずだ。この教訓は、パリやニューヨークなど、先進国のあらゆる都市で採用されている。

下町を東京のサンジェルマン・デ・プレに変身させることもできただろう。最先端のトイレや現代的な高級マンションにあるような細々した機能を備えているからではなく、古い町並みが保存されているからこそ価値が増す、そんな地域にすることが。

その代わりに東京は、広東やドバイといった三流都市をまねる道を選んだ。いずれ東京は、開発業者に食い尽くされるだろう。東京はこれまで、幸運にも一流の都市でいられた。長い目で見れば、東京スカイツリーという木には、苦い果実が実ることになるかもしれない。




これはレジス・アルノー と言う方が書いたコラムです。
仏フィガロ紙記者、在日フランス商工会議所機関誌フランス・ジャポン・エコー編集長の肩書きをもつ人です。。


ああ、確かにその通り。
日本人よりもこのフランス人の記者のほうがよく見ています。
どうもこれは本当に必要だったんじゃなく、開発業者が欲しかったんじゃないかと思うんです。
よくある道が欲しかったんじゃなく、工事が欲しかったというやつです。

開発業者もお役所も大きな開発が欲しかった。もっといえばデカイ花火を打ち上げたかったんではないのかなと。
そしてそのための名目が欲しかったんですね。
よくダムを作るのに、どんどんと目的が変わっていくのと同じ、作る為の名目があればいいんです。

これが成長期の頃は違いました。
本当に必要なものをどんどんと作っていきました。
それを作る為の技術も誇れるようなものを開発していました。
だがそれを先人が作ったシステムとしてパターン化した時に、本当に必要じゃなくても官が音頭を取り、業者がそれに乗り、政治家が口を利くことで3者が利を得るようになっていったように思います。

そうなると同じパターンで進めるのに、どんどんと作るものが欲しい訳です。名目を作っては要らないものを作っていったと。
お題目として「活性化」と唱えて、これを作れば「活性化」すると言えば仕事をもらえる業者は喜ぶし、街の商店や有力者は夢を見ましたし。

スカイツリーはそのものがダムのようなものとは言いませんが、大元の地上デジタルの導入と強制的とも言える移行自体がかなり強引だったように思います。
全国の地方放送局と中継局も莫大な費用が必要になるし
市民もテレビからDVDから買い替え、アンテナを付け替えたり設置しなおしたりする所も出てきます。
そしてB-CASの問題です。



B-CAS Wikipedia

CAS自体は有料放送において使われるものであるが、公益性の高い通常の無料放送でCASを全面的に採用しているのは報じられている限りにおいて日本のみである。 




株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ Wikipedia

B-CAS社に対する批判
B-CAS社は公共性の高い地上デジタル放送の視聴に必要なB-CASカードを発行する唯一の企業であるために、その独占性から批判が絶えない。また、最近まで財務内容を公表しなかったなどの秘密主義も批判の的となっていた。しかし、同社にはNHKや在京キー局系のBS民放局が出資していることから、マスコミで取り上げられることは稀であった[3]。

2008年7月9日の朝日新聞で、B-CAS社が設立以来、会社法に違反して財務内容の公告を怠っていたと報じられ[4]、マスコミでも同社の経営姿勢が問題視されるようになってきた。

独占事業に対する批判
テレビ放送の日本のほぼ全世帯での視聴の可・不可を物理的に制御可能であるようなB-CASおよび同カードが、一民間企業であるB-CAS社によって独占的に管理されていることに対し批判がある。

事実上、日本においてデジタル放送受信機を製造・販売するにはB-CASカード発行審査に合格することが必須条件となる[2]。結果的にはB-CAS社が一家電製品の市場を囲い込む事が可能となり[6]、独占禁止法違反の疑いが指摘されている。





とまあ、なんだかいろいろな思惑がからんでるんじゃないの?と思わざるを得ないものです。
それに絡んで、さあ634mの電波塔としては世界一のタワーを建てましょうと音頭を取るわけです。
なんだか素直になれないのも当然でしょう。

ですがコラムを書いたレジス・アルノーさんじゃありませんが、こんな風に思っているのは少数派かもしれません。
少なくとも電波がどうのこうのはまったく関係なく、周辺の人たちは「活性化」するんじゃないかと喜んでいますし。


さすがに山の中のハコモノのようにまったく使わないでムダになる事はないでしょうが、どうも誰かの思惑で強引に進められることには気持ちの悪いものを感じます。
スカイツリーがレジス・アルノーさんのいう「日本の衰退のシンボル」にならない事を祈るばかりです。
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